武士文化は日本のいたるところで「体験」として供されるが、ハリウッド映画『キル・ビル』の殺陣を指導した本人が直に教える一席は、めったにない。会津剣伎道 SAMURAI体験の核心は、「剱伎衆かむゐ」を率いるサムライアーティスト・島口哲朗にある。『キル・ビル』で殺陣の振付と演出を担い、一座を率いて世界150以上の都市で公演を重ねてきた人物だ。ここでは、ただ演者の真似をするのではなく、会津という武士の里で、日本刀を世界の舞台へと携えた人の手から、刀の所作を受け取る。
舞台そのものも吟味されている。芦ノ牧温泉の老舗旅館・大川荘——絶景の露天風呂で名高く、館内に専用の道場を備える。流れは通常、会津剱伎道の独自手法に基づく歓迎の演武(ウェルカムショー)を観たのち、SAMURAI action体験へと進み、刀の所作、構え、立ち回りを学び、最後には編集された映像作品を記念に持ち帰る。会津は幕末の白虎隊をはじめ、武士の精神が最も深く根づく地のひとつ。ここで刀を学ぶことは、どの観光地よりも「腑に落ちる」。
企画を組む者にとって、これは「チームに武士の精神へ本当に触れさせたい——コスプレ写真を撮って終わりにはしたくない」褒賞旅行のための一枚である。最大で約30名という規模は、一人ひとりに指導が行き届く程よい人数だ。世界水準の師承、温泉旅館という寛ぎの舞台、会津という武士の里の正統な地色——この三つが重なり、「武士体験」を余興から、名と物語のある高質な演目へと引き上げる。大川荘に一泊を組み合わせれば、旅程全体の「精神性と癒し」がともに立つ。