西の丸庭園に立てば、まず大阪城天守が目に入る——金の鯱が光を放つ守護神が、この芝生一面の最も贅沢な借景をなす。そしてその芝生の上に、古建築と見紛うほどの白書院造の建物が佇む。大阪迎賓館だ。実のところ古くはないが、その出自はきわめて高い。1995年、APEC首脳会議を迎え、各国の要人をもてなすために建てられ、匠たちは世界遺産・京都二条城二の丸御殿「白書院」を範として、日本建築の様式美をここに再現した。言い換えれば、これは「国賓のために生まれた」建物である。
その真の重みは、経歴に刻まれている。2019年のG20大阪サミットでは、各国首脳の晩餐がここで催された。会場のゲスト名簿にAPECとG20の名が並ぶとき、それはもはやいかなる形容も要さない——それ自体が格式の証明である。約190平米の主室は立食約120名、着席約102名を受け、クローク、着付室、専門の音響照明、ワイヤレスマイクを備え、立食も正宴も余裕をもって運べる。料理はフレンチを基調とした東西融合の路線を行く。
大型MICEの主催者にとって、これは「クライマックス級」の一枚である。会議全体の高潮の夜を、天守を借景とする迎賓館に置く。ゲストは殿堂を出れば、四季の移ろう庭園と、城郭に抱かれた静けさに迎えられる。ここが差し出すのは喧しい演出ではなく、「私は国家級の客として遇されている」という確かな感覚だ——最も重要な客、最も丁重に遇されるべき一夜が値するにふさわしい高さである。