西洋では、オーケストラこそ「クラシック」の極みと言われることが多い。だが雅楽の笙、篳篥、龍笛がレセプションの場で一斉に響くとき、多くの賓客はまず息をのみ、次いで鳥肌を立てる——これは、千二百年にわたり演奏され続け、いまなお生きている楽団なのだ。六世紀に中国、朝鮮半島を経て伝わり、八世紀に奈良の宮廷で国家の儀礼の楽として確立され、今日まで受け継がれてきた。ユネスコ無形文化遺産に登録された「世界最古のオーケストラ」である。
奈良こそ、そのすべての原点だ。雅楽の宮廷の伝統は奈良時代の都に根を下ろした。今日、ANDNEXTがそれを「移動できる」正式な公演へと仕立てている。管絃(純器楽)と舞楽(器楽に舞を伴う)を、百名から三百名の賓客のために出張演奏し、晩餐、レセプション、あるいは世界遺産の場に置く。その巧みさは「聴く」だけにとどまらない——三十名から五十名規模のワークショップも提供し、賓客が笙や篳篥に自ら触れ、雅楽の装束を身につける。千年の宮廷を舞台から「招き下ろし」、身体で理解する経験へと変えるのだ。
提案に携わる者にとって、これは全体のMICEに「唯一無二の演目」を注ぎ込む解である。クライマックス級の正式な公演の場面を支えられ、同時に参加型のワークショップで賓客どうしの氷解と結びつきを生み出せる——荘重さと温もりを兼ね備える。海外の賓客が千年伝わる楽器を自ら吹き鳴らすとき、その「私は生きた歴史に参加した」という震えは、いかなる観賞用の演目にも代えがたい。
注:公演約百〜三百名、ワークショップ約三十〜五十名・六十〜九十分は公式の口径。具体的な演目と編成は回ごとに調整する。