世界が認めるパウダースノーの聖地で、「滞在」と「大型イベント」を同じ屋根の下に縫い合わせた——その最も完成された一つが、パークハイアット ニセコ HANAZONOである。パークハイアットブランドが世界で唯一手がけるスキーリゾートであり、ski-in/ski-outで花園(Hanazono)スキー場に直結し、窓の外には羊蹄山とアンヌプリ連峰が広がる。それを「良いホテル」と一線を画させているのは、互いにつながった一つの「イベントヴィレッジ(Events Village)」の存在だ。日建設計が手がけた、約八十四平方メートル、水に囲まれた独立のチャペル、二つのイベントホール、開放式のショーキッチン、そして独立のワインセラーからなる。
この構成は、ブランドの夜がこう展開しうることを意味する。昼、客は部屋の前からボードを履いて滑り降り、夕にはバンケットホールへ集う——同じ空間がファッションショー、ガラディナー、あるいは社交の宴へと切り替わる。シェフはショーキッチンで目の前に技を披露し、セラーの所蔵が席へと供される。より儀式性の高い場面は、雪山と水景に囲まれたチャペルへと移す。この一連の流れは、賓客がリゾートを離れる必要も、氷点下の夜に送迎を乗り継ぐ必要もない——滞在、飲食、公演、儀式が、ワンストップで完結する。
MICEやインセンティブ旅行の企画者にとって、これが解くのは最も厄介な難題だ。世界級の雪景色のなかで、ハイエンドのチームの宿をきちんと整えつつ、格のあるイベントを支えるにはどうするか。パークハイアットのブランドの高さが「品格」を、イベントヴィレッジの設備が「実行可能性」を、羊蹄山の雪景色が「代替不能の記憶点」を担う。インセンティブのチームやブランドの発表をここに置けば、売るのは一つのイベントではなく、「パウダースノーの雪山を背景に、朝の滑りからガラディナーまで一気呵成」という一続きの物語である。