催しの背景が、地球の歴史そのものだったら——。国立科学博物館は明治10年(1877年)創立、日本で唯一の国立総合科学博物館です。自然史と科学技術史の国家級のコレクションを一堂に集め、上野公園の博物館群の中心に立ちながら、上野駅から徒歩わずか約5分——格式と交通の便が、ここでは稀にも両立しています。そして何より、この場が催しに与えられるのは、他では得がたい「時間の尺度」です。
その核心の舞台が、国の重要文化財に指定された「日本館」。昭和6年(1931年)にネオ・ルネサンス様式で建てられ、上空から見ると飛行機の形をしています——それは竣工当時の最先端科学の象徴でした。館内のドーム天井、ステンドグラス、昭和初期の照明が、建築そのものを一つの展示品に変えています。この重要文化財のドームの下でレセプションを催す様を思い描いてください。周囲を宇宙探査から先史の生物までの標本が取り巻き——登録標本は490万点余、常設展示は約2万5千点——来賓が杯を掲げるその背景は、地球の歴史そのものです。
企画を組む立場からすれば、国立科学博物館は「知性×格式×アクセス」という求めに応えます。学術系大会のウェルカムパーティーも、知的好奇心の高い来賓の晩餐も、重要文化財の建築と本物の標本のあいだで、いかなる宴会場も与えられない奥行きを得られます。しかも一般に施設貸出を申請できる会場です——格式は高く、それでいて門は開かれている。お客様に与えられるのは、「地球の歴史」に正式にもてなされる一夜です。