多数の東京レセプションは、どこかのホテル宴会場で完結する。ここが売れるのは、会場が「一棟」ではなく「街区そのもの」だからだ——江戸の商業と文化の中心だった日本橋で、COREDO室町の建物と建物のあいだを抜け、緑に囲まれた福徳の森、そして福徳神社へと歩行者街路が連なる。その一帯を丸ごと舞台にできる。
核心は、この土地の記憶の深さにある。福徳神社(通称・芽吹稲荷)は貞観年間(859〜876年)にはすでにこの地に鎮座していたと伝わる古社で、五穀豊穣の宇迦之御魂神を祀る。現在の社殿は日本橋再開発に伴い2014年に建てられ、隣接する約1,000㎡の「福徳の森」は2016年に誕生した——つまり千年を超える信仰の記憶の上に、三井不動産が最新の都市デザインを重ねた稀有な場所だ。ゲストは、暖簾と季節の提灯が連なる石畳を歩き、神社に手を合わせ、森の広場でウェルカムドリンクを受け取る。近代都市と古い土地の記憶が、一歩ごとに交わる。
提案者にとっての価値は「設計の自由度」にある。神社境内・森の広場・COREDO室町テラスの大屋根広場・館内店舗を組み合わせ、ウェルカムレセプション、日本酒テイスティング、周遊型ネットワーキングを一体で構成できる。東京駅から徒歩圏という都心アクセスを保ちながら、参加者に「東京の歴史の芯に迎えられた」という物語を渡せる——それが、閉じた宴会場では絶対に出せない一枚になる。