東京にこのような場所がある。日本で唯一、国宝に指定された近代建築であり、明治日本が国を挙げて、世界に向けて「我々はすでに列強と肩を並べた」と宣言した宣言書である。迎賓館赤坂離宮——真の宮殿だ。女王が、大統領が、国賓が日本の地を踏むとき、ここが国家の名において彼らを迎える。いかなるホテルグループにも属さず、いかなる行程表にも載らない。なぜなら、ここは「見学」のためではなく、「国格を受け止める」ためにあるからだ。
ゆえに、客をここへ連れて入るとき売るのは、美しい建物ではない。きわめて稀有な「格」——国家最高の外交礼遇の座標の内に置かれること、である。商業的な貸切はほぼ不可能で、入れること自体がすでに複製のきかぬ経験を成す。客が立つその位置は、平時、他国の元首と大使にのみ残された場所だ。これは奢侈ではない。主権のレベルの礼遇の象徴である。
最ハイエンドの提案にとって、その価値はまさに「得がたさ」にある。訪日の行程がこの地に触れうるとき——たとえ極度に抑制された、特別な外交/政府の文脈を経て敷かれた路線であっても——それは旅全体の調子を定める。これは高消費の旅ではなく、国家のレベルで真剣に迎えられた訪問なのだ、と。金銭そのものでは買えず、身分と関係によってのみ開かれる一扉である。