ホテルの宴会場のように複製できる饗応ではなく、格式そのもので場を統べる空間が要るとき——明治記念館は、東京でも数少ない答えです。明治神宮外苑に位置し、日本近代史上初の迎賓館級の場——歴史のように装われたのではなく、それ自体が歴史なのです。お客さまが足を踏み入れるのは借りた会場ではなく、代々丁重に扱われてきた正式な空間。格式は最高峰の一つに属し、庭園と歴史的建築が抱き合って、その品格はおのずから成っています。
ここでもっとも重みを持つのは「金鶏の間」——その名を挙げるだけで、分かる人には通じる空間です。企業VIPと政府級の来賓にとって、ここで正式なガラを催すこと自体が一つの姿勢の表明となります。主催者が日本の「格式(かたち)」への敬いを解し、来賓をその敬いのなかに置こうとしていることの。東京の正式な晩餐の定番でありながら、決して凡庸には見えない。定番が定番たりうるのは、まさに代え難いからです。
旅程に据えるとき、売るのは一つの宴会場の収容力ではなく、最高級の来賓に告げられる一言です——今宵、あなたは日本の近代の迎賓の伝統の原点で、国賓の礼をもってもてなされます。庭園を幕とし、歴史的空間を席として、ここでのガラは単なる晩餐ではなく、来賓の格への丁重な確認となるのです。