廃校を改装した科学体験施設です。校舎も、教室も、廊下もそのまま残っていて、入っているものだけが替わりました——誰もが気軽に科学に触れられる場所になっています。
会場としての値打ちは、「学校」というこの二文字にすべてあります。大人にとって学校は懐かしさを帯びた空間です。廊下の幅、教室の扉の高さ、床の鳴る音——どれも体のほうが覚えています。そういう場所で催しを開くと、人は知らないうちにくつろぎます。これは新築のどんな会場でも買えません。効いているのは設計ではなく、来た人めいめいの記憶だからです。
一棟まるごと押さえられます。Arena 七六二㎡(着席・立食二〇〇名)、Multi Purpose Room 一五八㎡(着席四〇名・立食六〇名)、ほかに Community Room が三室(一二〜一六名)。つまり二百名の主会場に、教室ほどの分科室がいくつか付く——もともと学校がそういう構造ですから、分科形式のワークショップにはほとんど誂え向きです。
二種類の要望によく効きます。一つは研修とチームビルディング(分科室は最初からあり、科学体験そのものが中身になります)。もう一つは家族同伴の催し——ここでは子どもに本当にすることがあり、隅に置かれずに済みます。所在は杉並で観光地ではありませんから、客は「地元の人の東京」に行ったと感じます。