TOYOTA ARENA TOKYOは2025年10月に落成したばかりの、東京最新世代の多目的アリーナであり、トヨタによる「未来の大型イベント会場はどうあるべきか」への一つの完結した回答でもある。台場・青海の湾岸に立ち、B.LEAGUEの強豪アルバルク東京の新本拠地で、最大約1万人を収容する。だが既存の大型施設と真に一線を画すのは、他所では出せない二枚のカード——絶対的な「新しさ」と絶対的な「緑(サステナビリティ)」を同時に握っている点だ。
まず「緑」から。日本で初めてLEEDゴールド認証を取得したアリーナ級施設である。屋根にはアリーナ級で日本最大の太陽光パネル(約300kW)を敷き、年間約310MWhを発電。再生水と雨水の利用により、屋内使用水はLEED基準比で約77.6%削減。敷地の約44%を人と人の交流を促すオープンスペースとして残す。ESGを調達基準に据える多国籍企業が増えるなか、これは加点項目ではなく、提案の一枚目にそのまま書ける確たる指標だ——ここで大会を催せば、サステナビリティは会場そのものが裏づけてくれる。
次に設備。約2,800㎡の可変フロア、巨大な中央LED、そして開放テラスを備えシェフが目の前で調理するTOYOTA PREMIUM LOUNGEといったもてなしの空間が、万人規模の大会や展示会に、規模感とVIP層のきめ細やかさを両立させる。提案者にとって、この会場が応えるのは最も難しい組み合わせの問い——最新・最大・十分に格を備えつつ、本部のESGとブランドの審美の双方の検証にも耐えること。この2025年の新館こそ、妥協せずに済む答えである。