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アマン京都 Aman Kyoto
滞在 · フォレストリゾート · 京都

アマン京都 Aman Kyoto

出典 aman.com
なぜ記憶に残るのか

京都の名旅館の多くは鴨川のほとり、あるいは祇園の町家の奥にあります。アマン京都は、街の外にあります——鷹峯三山の麓、金閣寺は徒歩圏、苔と木立に静かに還されていた庭のなかです。石畳は苔に覆われ、山から流れる小川が庭を横切り、木々の影に低く伏せた数棟の邸が建ち、地下からは天然の温泉が湧きます。それは静かというより、森に包まれて時間まで緩んでゆく、あの寂です。

稀なのは「予約が取れないこと」ではありません。ここは公開されたリゾートで、普通に予約できます。稀なのは、この土地のほうです。リゾート自身の説明によれば、この地は約四百年前、本阿弥光悦の旧地でもありました。江戸初期、琳派はこの山麓から始まっています。のちの所有者は、ここに織物の美術館を建てることを夢見て、長い年月をかけてこの庭を育てました。最後に美術館は建たず、森自身に語らせることが選ばれたのです。お客様が歩く苔の径は、その二つの想いが重なって残されたものです。

全二十六客室。二十六とは、一つの家族、あるいは一つの経営陣をまるごと収められる数であり、同時に、どの一夜も空きが薄いということでもあります。ですからここは旅程の締めくくりにも、拠点にもなります。昼は街へ下りて寺を訪ね、茶事に赴き、匠を訪ねる。夜はこの自分たちの森へ退く。お客様が本当に憶えておられるのは、その静けさです。