日本刀は、この国でただの武器であったためしがありません。古くから美術品として、また武士の文化の象徴として祀られてきました。刀の値打ちは刃文にあり、地鉄にあり、光を当てたときに現れる、はっきりとは見えないあの肌合いにあります。そしてそれは「斬れるかどうか」とは関係がありません。これを理解するには、本物の前に立つほかありません。
刀剣博物館は二〇一八年に両国へ移り、旧安田庭園の一角で開館しました。設計は日本のモダニズムを代表する建築家・槇文彦。所蔵はほかでは見られない貴重な日本刀です。つまりここでは、刀と庭園と、見る値打ちのある現代建築が、同時に手に入ります。
会場としても実際的です。講堂は一六〇㎡(着席六〇名・立食一〇〇名)、カフェスペースは八六㎡(着席三〇名・立食六〇名)、展示室は三〇四㎡(立食五〇名)。一〇〇名までの団体なら、まず講堂で刀の話を聴き、それから展示室に移って本物のあいだで杯をあげられます。
国技館、回向院、江戸NOREN はいずれも徒歩圏です。