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柴又帝釈天 門前参道商店街(重要文化的景観)
エリア · 参道貸切・街区ユニークベニュー · 東京

柴又帝釈天 門前参道商店街(重要文化的景観)

出典 Tokyo Metropolitan Government / TCVBTemple Street in Shibamata
なぜ記憶に残るのか

葛飾柴又は、東京都内ではじめて重要文化的景観に選ばれた場所です。この称号は一棟の建物にではなく、いまも生きている街並みそのものに与えられます。柴又駅から帝釈天までの二〇〇メートルの参道には、江戸時代から続く店が軒を連ねています。川魚料理、草団子、煎餅。復元された書き割りではありません。いまも商いをしている店です。

ですからこの通りの使い方は独特です。参道をまるごと借り切ることもできますし(七〇〇㎡・立食五〇〇名)、宴を各店に分けることもできます——川千家は一八〇〇㎡で五〇〇名、門前とらやは三九六㎡で一二〇名、恵比寿屋は二〇〇㎡で一三〇名、亀屋本舗は二二〇㎡で一〇〇名、高木屋老舗は一三二㎡で八〇名。五〇〇名の団体を、人情の色が少しずつ違う五つの晩餐に割ることもできれば、まとめて通りを埋めることもできます。

値打ちはここにあります。東京の「下町体験」はたいてい、客を連れていって見せるものです。ここは、通りごと客に渡します。参道を歩けば、両側の店主どうしが顔見知りで、客の顔も憶える——この空気は設営でつくれません。借りるほかありません。

この通りは、参道の突きあたりの題経寺(柴又帝釈天)と、もともと一組です。まず参道で食べて歩き、それから寺に入って彫刻と庭園を見る。そして大人数の団体にとっては、ふつうは両立しない「人数」と「人情」を、めずらしく同時に解いてくれます。